2012/03/31

3.31「VOICES」レポート






3. 31東京・田町の SHIBAURA HOUSE で 
Namida Project のイベント「VOICES」が
開催されました。           








最初のトークセッション【身体の声】。食品に含まれる
放射性物質の話。放射性物質に例えたボールと、影響を
受ける身体に例えた容れ物。人によって容れ物の大きさ
が違うので、少量の放射性物質で身体に影響が出ること
も、あるそう。だから、「何ミリシーベルトまで食べて
よし」ではなく、容れ物を広げ(≒ 免疫力をつけ?) 
できるだけ放射性物質を体内にとりこまないようにする
のがよいようです。聞きかじりなので後で検索をして 
みたのですが、野菜の皮は剥いたほうがよいとか。  







トークセッション1がおわり、撮影クルーとしても参加した友人の純子さんと一緒に 
5階へ。エレベーター内で、カメラについたマイクに触らせてもらうモフモフ…。:)
ポール・ヨハネッセン監督 Then and Now(あの時そして今)石巻」を観る。   









軽い昼ごはん。ケータリングは HOME. のフルタヨウコさん。おにぎり、芋煮
初めて食べた三五八(さごはち)という麹を使ったお漬物、パンやお菓子も。 









1Fのショップでは、涙プロジェクトのロゴのバッジや Tシャツのほか、
「VOICES」のイベント名に共鳴するような "KIDS VOICE" 編集、朝日  
新聞出版刊の「福島の子どもたちからの手紙」等の書籍も並びました。












2FではNamida Project のロゴと、彼らの活動を撮った写真(撮影:高橋健太郎さん)を素材にした私の切り絵を展示。

いつになく大きな画面の作品を、3点ならべました。吊るす横棒にも思い出が。左下の写真は、3.11以降に発足した  
彼ら・涙プロジェクトの初期のイベント:7月の「涙カフェ」の時の写真です。*作家近景写真は、友人が撮影。   
↓    






4月の京都でのミニ展覧会「切り抜き」の
案内状も掲示させて頂きました。    








左の写真はトークセッション2「福島の声」のようす。この日は、朝は晴れていたの
だけれど、日中は豪雨と強風。午前中は人もまばらでしたが、午後は悪天候の中、 
沢山の方にいらして頂きました。トークセッション2の後は、5Fでポエトリー   
リーディング、美術のインスタレーション、写真、音楽の公演も開催されました。 




 *





何よりもトークセッション3「わたしたちの声」が、とても興味深かった。
セッションの冒頭に上映されたオーストリアのドキュメンタリー作品   
『ツヴェンテンドルフファイル』は、1970年代、建物がすでに出来上がった
状態の原子力発電所の稼働が、国民投票によって中止され廃炉になるまでの
経緯を追ったもの。                         

…と書くと、すんなり決まったように聞こえるかもしれませんが、投票結果は
ぎりぎり否定派が上回ったくらい。原発のおそろしさウンヌン、というより
民主主義って、こういうことなのかという部分が印象に残る作品です。 
日本のテレビでも放映してほしいなあ、これ。             

映像にも登場したピーター・ワイス博士がスカイプ中継で仰っていたのは、
賛成派・否定派、意見を交わすことが重要だそう。日本人の気質として、 
意見を言わず丸く収めるのがよい、とか、人と同じであることを礼賛して 
自分違う意見を言われたら否定されたかのように感じる部分が(私自身の
中にも)あるけれど、それを変えていくのが、もしかしたら、今の問題の 
解決の糸口になるのかもしれない、と感じました。闇雲に自己主張をせよ、
というのではなく、それぞれが違う意見を持っていて当り前、から始める。

それでも、3.11の後には自分の頭で考え、行動や発言が出来る人が段々と 
増えてきたように思います意見を言ったり、言われたり、それこそ声、 
「VOICES」を交わす事慣れてくるといいのかな…。司会から参加者への  
最後の質問は「3.11の後、(あなたは/色んなことが)変わりましたか」 
いうような質問でした。これには迷わず全員が挙手でした。      








トークセッション3が終わった後は、   
チャリティーコンサートが開かれました。

私はかねてから食べてみたかった会津の 
「こづゆ」を頂いて、お先に帰宅。    
貝柱で出汁をとって、小さな丸いお麩が 
入っているのです。美味しかった!   
 
この日、聞いた話や観た映像や会った人、
そして食べたもの。感じることが多くて 
とても一言では言い表せないけれど、  
いい会になったように思います。    

悪天候の中、足をお運びくださった皆様、
Ustreamをご視聴くださった皆様、 そして
場と機会を提供してくださった SHIBAURA 
HOUSEのスタッフ皆様にも、感謝を。  
どうもありがとうございました!    









Namida Project「VOICES」@SHIBAURA HOUSEに展示で参加







3.31 に、「Namida Project」のイベント「VOICES」で、作品を展示します。
一日だけのイベント。展示の他にもワークショップやトークセッション、音楽の
パフォーマンスなどが開催されます。原発や放射能についての話も、避けては 
通れなくなってきた昨今、いかに肩肘張らず・フランクに、そして真面目に  
向き合えるかというのは「今」なテーマであるように思います。入場料無料の 
展覧会しかしたことがないワタクシ、入場料の要るイベントにお誘いるのは 
心苦しいのですが、昼の入場料1500円のうち500円、夜の収益はすべて寄付金に
ります。会場のSHIBAURA HOUSEとても素敵な場所。フルタヨウコさんの 
ケータリングもたのしみです。皆様ご予約の上、おでかけ/ご参加下さいませ。

*Namida Projectは、世田谷に住むデザイナーなどの国人や、英語が堪能な 
日本人たち中心になって活動いる非営利のグループです。日本語が  
苦手なイングリッシュ・スピーカーでも問題なくご参加頂けると思います。 
*発起人のひとり、スコットさんが活動を始めたばかりの頃に書いた文章:   

★ イベント詳細は下へスクロール、または→ Namida Project         










<イベント内容> *一部スタッフ名など省略させていただきました。

身体の声   トークセッション1   //  10:0012:00  1F 】
2011311日以降、人工放射性物質のもたらす健康・生活環境への影響を考えずに日本で暮らすことは難しくなりました。
被曝がもたらす健康被害のリスクを軽減させるには免疫を高めることが有効であると予防医学の見地から考えられています。
日々の生活の中で免疫を高める方法は様々ありますが、その中で今回は「食」を通してできることをテーマに考えます。
まず『Namida Project』のメンバーである長谷川寛より、被曝がどのようなものかを視覚的に解説いただき、自然食カフェ・
癒ニコ(東京・渋谷)のオーナーの平岡博子さんに免疫を高める食生活を提案していただきます。また、食材の安全を
市民が自ら確保するために市民放射能測定所がどのような役割を果たしているのか世田谷区の給食測定などを例に
CRMS市民放射能測定所理事長の丸森あやさんから伺います。   



 



【上映】
THEN AND NOW  ドキュメンタリーと監督のトーク  //  11:00-12:00 上映: Then and Now(あの時そして今)石巻」 
(ポール・ヨハネッセン) / 上映時間15 制作者とのトーク:ポール・ヨハネッセン、ジェフリー・ジョウサン 
特別ゲスト:   石巻在住ドキュメンタリー登場者 藤田利彦 /  石巻市復興を考える市民の会代表 


福島の声  トークセッション2  //  13:0015:00  5F 
福島県出身のパネリストの方々から現状を伺い、今後どのように日本に暮らすわたしたち、特に子どもたちを放射性物質から
守っていくかを話し合います。総括的で説得力のある原子力事故被害対策がいまだ示されない中、個人、家族、市町村、
ボランティア団体、NPO等から、それぞれの個別の対策が示されています。一時的なものあり、現実的で長期的な対策とも
なり得るものあり、様々です。このディスカッションでは鍵となるテーマを導き出し、どのような解決策が将来の生活に
向けて実現可能かを模索します。  司会: 河野アミ/フリーランス・ライター、パネリスト: 柳原敏夫 / ふくしま集団疎開
裁判原告弁護団長、赤城修司 / 現役教師 / 福島県福島市在住 、高村美春 / つながろう南相馬 / 福島県南相馬市在住 、
佐藤嘉彦 / つながろう!八王子で!・主宰 / 福島県南相馬市出身、堀川静 / 福島出身 / フリーランスライター 、
特別ゲスト・パネリスト:藤田利彦 / 石巻市復興を考える市民の会・代表 



ワークショップ
1)  動き出すワークショップ(対象年齢:10才以上)/ 齋藤ニコラス * NPOFree the Children Japan 子ども代表
  内容: アクティビティとゲームで自分探しとリーダーシップ トレーニング 
2)  スマイルインプロワークショップ (対象年齢:10才以上)/大浦さやか * インプロモーティブ 
  内容:   即興ゲームを楽しく体験しながら、表現力、直感力、コミュニケーション能力の向上を目指す。 
3)「ここにいるよ」対象年齢制限無し) 谷山恭子  *アーティスト 内容: 緯度・経度を標す行為    


パフォーマンス // 15:1516:00 5F 福島の種  フルート、詩、映像  そしてインスタレーション
MIYA(フルート奏者)、寶玉義彦(詩、福島南相馬の農業従事者)レオナルド・パッレガッタ (写真家)、谷山恭子(美術家) 






パフォーマンス  重ねることば                  
アーティスト: 小滝 みつる (キーボード奏者)  尾上文(作詞家) 、 窪田晴男 (ギター奏者)、こなかりゆ(ヴォイス & 作詞作曲) 



【わたしたちの声  トークセッション3  //  16:3018:30  5F 
民主主義は多くの社会で「実行可能な政治基盤」として受け入れられてきました。その中でもスイス、ニュージーランド、イタリアに
おいては、人々の意思を示すためにより直接的な方法として「国民投票」をしばしば使いますが、少なからぬ国ではごく限られた重要
事項においてしか「国民投票」が使われない状況にあります。オーストリアはその一つです。1978年、国民投票が行われ、欧州で初の
「原子力発電永久停止」の民意が示されました。それは同国の「ツヴェンテンドルフ原子力発電所」が新規建造され、 原子炉の稼働を
始める直前のことでした。国民投票という方法を通じ、様々な異なる考えが表され、異なる団体の考えが融合し、それが最終的な民意と
なりました。オーストリアと同様に日本の人々も原発国民投票への道を模索し始めました。オーストリアのケースはその道しるべとなる
かもしれません。 今回のトーク・セッションでは、『Namida Project』が本邦初となるドキュメンタリー 映画『ツヴェンテンドルフ・
ファイル』を上映。どのような草の根運動によってオーストリアは「脱・原発」を可能にしたのかを知った上で、ディスカッションでは
スウェーデンでのケースも伺いながら、みなさんとともに、日本の現在の、そしてこれからの票という運動の在り方を考えます。又、
スカイプ中継を通じて、オーストリア反核運動のリーダーの一人であるピーター・ワイス博士にもご参加いただく予定です。         

【上映】
ドキュメンタリー「ツヴェンテンドルフ・ファイル」Die Akte Zwentendorf 2008Tom Matzek上演時間35            

      






【展示
「切り絵の声」辻恵子 / 切り絵アーティスト
「Kids Voice」(子供達の声)3.11 後の子供達の絵と話 
「シャドウランド」 写真家  ロバート・ノース、アントワネット・ド・ヨング制作の、福島の被災地からの被災者の写真、逸話。


風の領域 特別チャリティーコンサート   //  19:30 - 21:00   1F 
作曲家、編曲家そしてミュージシャンの井上鑑氏が、都山流尺八の名手坂田梁山氏、そして、大河内淳也氏、川村葵山氏、樋口景子さん
などの尺八奏者達と共に創りだすコンサートです。さらにギタリストの久保田晴男氏、フルート奏者のMIYAさんも加わり、紡がれる音は、
心地よく素晴らしい風の景色となってSHIBAURA HOUSEユニークな空間を満たし、さらに遠くへ響きわたることでしょう。 


食事
古田陽子さんが涙プロジェクトの為に東北に心を寄せてつくられた食べ物をお買い求め頂けます。昼食時には東北の伝統的な芋煮、
そして夕食時にはこづゆ」と呼ばれる、会津地方に伝わる野菜や麺等の入ったスープその他にも、常時、他の東北ゆかりの
食べ物、おにぎり、サンドイッチ、ケーキなどのご用意もあります。飲み物も販売ます。このたびは、小さなお子様のご来場も
あり、放射能汚染へのご心配を払拭するため、残念ながら東北産以外の食材で調理をすることとなりました。

 


チケット】  参加フォームはこちら→  https://reg34.smp.ne.jp/regist/... 
* 昼の部: 1500 (うち500円は、あしなが育英会東北義援金への寄付金)、小学生以下は   500  (寄付金として) 
* 夜の部チャリティーコンサート(70名限定): 3000円(夜の部の収益はすべてチャリティー活動に寄付されます
* 通し(昼+夜): 4000     → 寄付先などについて、詳しくはフェイスブックページへ掲載





2012/03/30

「イラストレーションファイル2012」に掲載







イラストレーションファイル2012下巻 (玄光社MOOK)




3月 30日発売の玄光社のイラストレーター年鑑「イラストレーション 
ファイル 2012」下巻に掲載。辻恵子のこの一年の仕事のなかから:  


 


ミュージックマガジン山下達郎特集見開き(デザイン:Watermark / 水野哲也
中央公論社の図書目録 2011年版(デザイン: 中央公論新社 デザイン室)と、    
BOOK! BOOK! AIZU(デザイン: 佐藤温志)案内状掲載されています。    


*今までのイラストレーションファイル関連記事はこちらです。




Tsuji's works are featured in 
Illustration File 2012

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