2014/07/31

東京・中目黒のBunBu学院で子供向けのワークショップ








東京・中目黒のBunBu学院で、7/29〜31(10時~12時半)の三日間、
BunBu Summer Schoolの一環として、貼り絵でつくる じゃばら絵本という
テーマで年長〜小学生を対象としたワークショップを開催しました。
*実際に参加したのは小学2年生くらいの子どもたち。






写真は、ワークショップのための試作の制作風景。「子供でも作れるよ!」という
トーンの絵で見本を作るべきか悩ましかったけれど。のびのびと作ってみました。
じゃーん、こんなのが出来ました。「我輩は黒猫である。題名はまだない」…? 

何度かワークショップをしたことがありますが、講師の私のやり方をヒントに 
参加してくださる方が楽しく作品作りをして頂けたらと思います。新聞紙など 
日常的に目にする紙であそぶび、作品を作ることについても体感して頂けたら。





ワークショップ1日目


自己紹介をして、作品をみてもらったりしてから、折り紙を
折って、切って作る「季節の紋切りあそび」(父と私が夏の
図案を担当した本)からの図柄を切り出しました。    



さて、次は今回のワークショップの主題・ジャバラ本をつくるよー。
"ジャバラ"っていうのは"蛇"の"腹”って書くんだよ、クネクネしてる
でしょ、こんなふうに…と書いた絵(by 私)がユルい、ユルすぎる。





長い紙を折って、表紙に貼り付けて…



じゃーん!ジャバラ!




つぎは裏表紙に名前を貼ろう。




チョキチョキ



じょうず!



紋切り型の前振り(?)があったからか、私が言う前に二人の子がハート型は、
折って・切っても作れる!と理解して実践していました。私が切ったハートの跡
(切った後の紙)をみて、「これ誰が切ったの?」と目を丸くして、女の子。  
「きれーい、持って帰る!」とにっこり。別に自分の筆跡?ハサミのラインが優れて
いるのだ云々、という話ではなくて、ハートはハートで、線の運びというのは 
大して変わらないにしても、「いい形」に出来たなら、デザインうんぬん難しい
事を言わない・しらない小さな子にも敏感に・ちゃんと「伝わるのだ」と実感。
すこし、感動。同じ内容のことを言っていても、テニヲハに気を配ったり、  
そういうこともきっと同じだろう。なんて上の空に考える。ジャバラ本と、  
裏表紙ができたところで、一日目、終了。明日は中身を作るよー。      




ワークショップ2日目


2日目は、ジャバラ本の中身を作っていきます。昨日の製作作業で、だいたいの 
感覚がつかめたらしく、サクサク作っていく子も。参加者の皆さんは大体同い年 
くらいの小学校低学年の子たちばかり。前に楽譜ばなしをブログに書いた私の  
祖母は、個人的な話ですが小学校の先生をしていたのだとか。会ったことはない 
血のつながりのある彼女もこんな風景を見ていたのかな、と、思いを馳せたり。 
はっ、「せんせい!」と呼ぶ声、現実にもどってあれこれアドバイスしたり、  
やってみせたり、励ましたり。                       





ここを切ってさ、ドアにしようかな、とかアイデアがすばらしい子も。すてきな
しかけ絵本になってきています。羽を広げていないカワセミの写真に青い紙片を
貼ったら飛んでるように見えるんじゃない?とか、自分のやりかたを押し付ける
のではなく、少し「助け舟」くらいが、ワークショップ講師の役割なのかしら、
とか、新米講師おもいました。ワークショップ講師を担当するのは今回6回目。

さて、明日は仕上げだよー。                       



ワークショップ3日目



三日目、生徒が一人、増える。今日だけ参加の女の子。何がすき?と聞いて、
パンダを作ることに。オランダの子なのだけれど、やはり受け応えというか、
意志がはっきりしているなあ、と会話の端々に感じる。(いい事です)。  
私はこうしたい、ああしたい、という意思表示の能力というか。      



三日間連続で参加している子たちは、ジャバラ本の中身の仕上げの作業。
そして表紙作り。…それすら終わった子たちは、ジャバラ本の裏の余白に
自由にモチーフを貼り付けたりしている。折り鶴とか、この青いハート 
ブルーハーツ…ですな…)だとか。マチスの切り絵みたいでステキね。 
「マチスってなーにー?」「マチスしってるー!」とか、こうやって  
わいわい、お喋りしながらの授業って、中学や高校になると、    
なかなかなさそう。いい時間だね。                




ドアを開けられたり、しかけ絵本のように製作している男の子に触発されたのか
もう一人の子も、こうやって薄い紙を貼り重ねたり、工夫している。学ぶという
言葉の語源が真似ると同じで「まねぶ/学ぶ」だ、という話を思い出す。   




ちぎり絵をする子も。この子はゆっくり、細か〜く作る子で、広い紙のはじっこに 
ちっちゃ〜くモチーフを貼りはじめるもので、はたして埋まる・完成させられるの 
だろうか、と心配もしていたけれど、できあがりをみると実に美術的にすぐれて  
いるというか、絵としてとても美しいデザインになっていた。発表したくない、と 
いっていたのでちぎり絵の部分だけ。夕焼けをあらわしているそうです。    








今日だけ参加の女の子は、中のページを絵で埋めるのはやめて、表紙にパンダを
貼りました。じつをいうと顔の形と目の黒いところは「こうやって切ったら、 
パンダになるんじゃないかしら」なんていいつつ私が作ってあげたのですが、 
他の部分はきちんとした信念をもって製作されております。手を貸さず。   



しかけ絵本を作っていた男の子は、結局ペロリ、とめくると何かが現れるのが
4箇所にも増えて、なかなかの大作に。途中、「もう、つかれたー、表紙は 
作らなくていい」とか言ってたけれど、私も少し先生として慣れてきて? 
「休んどいで」と放流後、帰ってきたら「よし!やっぱ表紙つくる!」と  
なって、一安心でした。何をしたいのか聞き出したり引き出したり、早い子
ゆっくりの子、みつけてサポートしたり、アイデアを出したり質問したり。
疲れてたらリフレッシュさせたり…「先生」ってすごい仕事だなあ、   
教師=教える師、と書くけど教えるだけじゃないのねーと実感。     
    




瞬発力があるというか、よし!コレ作る!と言うやいなや手が動くタイプの?
この子は、作業が早くてジャバラの表にも裏にも絵がぎっしり、楽しい作品に
なりました。他にも色々写真はとったのですが、レポートはこれにてお終い。








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