2014/08/07

切手収集家(達)から受け継いだもの






たしか震災のすぐ後くらいに、古道具屋さんの店先にあるのを母が見つけてくれた
切手収集帳。未分類のものもガサッとまとめて、手頃な値段で売られてた。表紙は
箔押しで、きちんとした佇まいです。今日は一つ、絵というバトンをデザイナーに
渡したので、他にも色々やらなきゃいけないことはあるけれど、少し無心になって
手を動かす時間が必要だ、と、唐突に整理をしはじめる。           




古道具屋さんで買ったときのままのページがこちら。国ごとに分けられています。
几帳面な方だったのだろうか、前の持ち主さん。うちのおじいちゃんも、たしか 
こんなふうに切手を収集していたような。男性だろうか、と想像する。集中して、
二時間くらいぶっ通しでやってしまった。楽しかった。前の持ち主がご存命かは 
分かんないけど、後ろだか上だかで「そうそう、そうやるんだよ」とかなんとか 
誰かが言っているような気が、しないでもなかった。             





コニカミノルタプラザの中にあったエコの森での展覧会のとき、切手を題材にした
作品を初めて発表したのだった。続く東京・CORBでの個展でも一部の作品は切手
から切り出したもの、そして切手作品だけでの展覧会(その名も「きって」)も 
長野のバナナムーンで開きました。そんなこともあり、展覧会にいらしてくれた 
方や、友人から古切手を頂くことが時々あるのです。元の持ち主のコレクションを
いじるのは、申し訳ない気持ちがあったのだけど、えい!と友人N松さんがくれた 
コレクションを、加えてみる。同じ国、同じモチーフ(エリザベス女王シリーズ  
だとか、クリスマスのマリア様、だとか)を近くに置いたり工夫しながら。   
おお、この国の切手かあ!と、前の持ち主も喜んでくれるかしらん?      
知らない人から、引き継いだ収集帳。大切にしなければ。           





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