2015/05/12

お通夜と、ジャズと、雨







画廊主・恵子さんのお通夜へ。ものすごい人の数。あちこちに見知った顔。日中、びゅうびゅう吹いてた台風の風が止み、参列者が濡れたり飛ばされたりしない曇り空ではじまり、ご焼香、思い出話の宴の後、ほら、早く帰んなさい、というようなタイミングで強い雨が降り出す。式場をでるとき、右の上腕をポンポン、と軽く触られた気がした。

「落としものしましたよ」と見知らぬ人が教えてくれたのか、それとも「辻さん、久しぶり!」と見知った人か、帰り道途中までいっしょの友が呼んだのかと思ったら「違う」という。

「きてくれてありがとね」と、恵子さんが挨拶してくれたのかな。写真は宴でチーズが刺さってたピック。他の動物もあったのだけれど、たまたま私の干支・ウサギでした。植木鉢にでも、刺しておこう。 




降り出した雨。たくさんの黒い服の人々。交わされる挨拶。帰りの電車のホームで作家仲間と会って、さらに思い出話、最期のこと、あの人、この人、そして私も画廊主の恵子さんと実現したかった、どうなるかは分からないこれからのこと、などなど。出会えてよかったです、ということが勝(まさ)って、式場でも涙は流さなかった。明日の告別式も、たくさんの方がいらっしゃるんだろうね、夜には台風すぎるってね。(天候、ばっちりすぎる)。駅で会った友が、あのひとはジャズがお好きで、ジャズには雨が似合う、と話していたと教えてくれました。式場でも、ジャズがかかっていました。数日前にテレビ番組「ヨルタモリ」で、 タモリさんが"ジャズな人"とは向上心がない人なのだ、向上心のある人というのは<今日が明日のためにある>のに対して、<今日が今日のためにある>んだ、とおっしゃっていたのを、ジャズ、というキーワードで思い出したりしてました。 





















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