2015/04/30

たんぽぽの綿毛・爪の先ほどの犬・4月のクリスマス






制作その1が一段落して、すこし散歩にでかける。たんぽぽの丸い綿毛が美しくて
持って帰ろう、と思い立つ。子供ならともかく、大人がこれを持って歩いている。
私が。やばい人に見えてるんだろうなー。個展「K for KIRIE」のときに、同題の 
作品集に短歌と後書きを書いてくださった雪舟えまさん()の朗読会のときに、 
彼女の代表作の一つに「たんぽるぽる」という本があるので、こうやって画廊の  
ちかくで、たんぽぽの綿毛をつんで、そーっと、そーっと運んだなあ。と思い出す。



角を曲がるとき、びゅうっ!と強風がふいて、半分くらい飛ばされてしまった。
あーあ。これまた綺麗だけれど。                     
        


そうだね、自然にお帰り。ふー、と吹き飛ばす。都会の片隅で、 
たくましく柔軟に生きよ、たんぽぽ。吹けば飛ぶような身軽さで。




帰宅して、夕食の後に制作のつづき。4月にクリスマスの絵をつくるとは。
上の写真は試作ですが、実寸台は爪の先ほどの小さな犬が出てくる絵です。
完成形は12月のスタイルアサヒ」の表紙で発表。どうぞお楽しみに!  



枕元のLED照明のカバーに、季節はずれのクリスマス柄のハンカチをかけてみる。
あら。こんな可愛い表情してたのね。使える時期が短いので綺麗なまま、小学生
くらいの頃から手元にいてくれるクマたち。つぶらな瞳。 ◉◉       






2015/04/29

NHK特集ドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ」の手ぬぐい図案など製作











2015年4月29日(水・祝)にNHK総合放送のドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ」の
手ぬぐいの図案を辻恵子が切り絵で制作しました。手ぬぐいのデザインは
スガデザイン事務所。舞台となるお店の名前「小蔵屋」の切り文字や絵の
モチーフは、大道具や小道具にも登場しています。          





原画ではこんなに大きくない「小蔵屋」(こくらや)の文字ですが、こんな大きな
看板になりました。デザイン関連の人々だけでの打ち合わせのときに "木の看板に
こう、レリーフというか、かまぼこ型に凹凸があるかんじで文字が入ってたら素敵
ですよねえ、そんなイメージで作ったんです、というような茶飲み話をしていたの
ですが、実際に目にして、"わ、正にこんなイメージ!美術さんすごい!"と感動。
他に、下に置く、車輪型の看板もありますよ。ご注目ください。        

      *吊るし看板ですが、この写真は収録後に撮ったので外されています






のれんにも、「小蔵屋」の切り文字。そして…





コーヒー豆の絵も、ワンポイントで入っています。






ドアにも、KOKURAYAの文字。そして、急須とコーヒー・ミル、
コーヒー豆の切り絵。これも美術さんが私の切り絵を再現。  
ロケのシーンでは、この英字の店名看板もあります。    





そして、小蔵屋の店内にも、手ぬぐいが飾られています。




ミシンの上に、販売している感じで陳列されています。







たぶんアップでは写りませんが、細かい部分にも登場しています。

たとえば、コーヒーの案内パンフレットや…          




主人公のお草(そう)さん、やり手だなあ。小蔵屋オリジナルのコーヒー缶!
箱詰めされた、ギフトセットもありました。               




豆の小売用の紙袋や…





ラッピングペーパーまで!




二種類ありました。




驚いたのは、これ!セロハンテープです。カッター台も、程よく古びていて
どこで探してくるんだろう?と思う。ちなみに、小蔵屋に飾られている、 
どら焼きの絵は、同番組のトータルコーディネートをしたオカズデザインの
ご夫妻の私物を、番組制作側の方が気に入ってお借りしてきたものだとか。




セロハンテープは、色違いもあります。ふ〜。すごい。
写らないであろうところにまで、細かい作り込み。  




お店のセットで写真を撮っていると、"ここ、気づきました?"と、

NHKの方が。わー。招き猫が持っている紙袋にも、切り絵と文字が。
私の作品、色んな所に、こそっとおります。探してみてください。









NHK特集ドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ」 総合テレビ:午後7時30分~8時43分   
→ ★オンデマンドでのご視聴はこちら: nhk-ondemand.jp/goods/G2015061507S...

出演:富司純子沢悠秋元才加成河新妻聖子平田満岩本多代橋爪功ほか
脚本:相沢友子 音楽:伊藤ゴロー 演出:藤並英樹               
料理監修、グラフィックデザイン:オカズデザイン / *(吉岡秀治・吉岡知子)   
グラフィックデザイン:菅渉宇(スガデザイン事務所 り絵制作:辻恵子    
うつわコーディネート:日野明子  写真:加藤新作  コーヒーロースター:   
梶田信二(コーヒーカジタ) コーヒーコーディネート:中川ちえ(in-kyo / )  







伊藤ゴローさんが制作なさった「紅雲町珈琲屋こよみ」オリジナル

サウンドトラック近日iTunesなどで配信開始される予定です。 
ジャケット(再生中に表示される画像)に辻恵子の切り絵が登場。
デザインは、手ぬぐいと同じく、スガデザイン事務所です。   




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メデイア向けの試写会のようす。上映前のスチル写真に、辻恵子の切り絵と文字が。
・・・と!思っていたのですが、番組冒頭の静止画でした。実際の放送をみて、  
わー!とビックリ。番組、富司純子さんの美しさはもちろんのこと、橋爪功さんも
ひょうひょうとしてすてきでしたね。秋元才加さんは、番組撮影を見学した時にも
お見かけしたのですが、意識せずに見ていたカゴメ野菜生活のCM(こちら)で、 
「わー、あの人、美しいなあ!」と思っていた方と同一人物と分かったり、あれこれ
知る内にファンになりました。たとえば小道具を揃えるひと、揃えた小道具の作者
などなど、ああ、一つの番組に、本当に沢山の方が関わってるんだと思った仕事 
でした。そして個々が本気だから伝わるんだろう、とか。番組がおわり、スタッフ
視点で「ご視聴・ありがとうございました!」と言いたくなり、いち視聴者として
「続編!続編がみたい!」と思いました。 :) ホームページでは登場したポトフの 
レシピや、舞台となった街の(架空の)地図なども紹介されています。そして、 
フォトギャラリーでは私の絵についても。どうぞお見逃しなく! *期間限定かも





関連記事など:                                 


◎ オフィシャルサイト: www4.nhk.or.jp/coffee-koyomi  *期間限定かもしれません


◎ 脚本家の相沢友子さんのブログ:「小倉屋出現特集ドラマ『紅雲町珈琲屋こよみ』

                 *台本の表紙のコーヒー豆も、私の切り絵です。

◎ 器のコーディネート日野明子さんのブログ:「4月29日 NHK「紅雲町珈琲屋こよみ」

◎ 私のブログでの関連記事: http://tsujikeiko.blogspot.jp/search/label/kouuncho  

◎ Art of Livingの記事:みんなで創るドラマ / オカズデザイン:           

◎ 同ドラマについての Wikipedia                          


  萩を揺らす雨―紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫) その日まで―紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)


原作:吉永南央『萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ』

 『その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ』




2016/3/30追記


2016年3月末に刊行された、玄光社のイラストレーター年鑑
イラストレーション・ファイル」に、過去一の仕事からの
一例として、掲載いたしました。           












十字、ふく虹、ゴールデンウィーク





苗字が辻なもので、十字には親近感があります




大手町で下車して、はじめてootemoriという商業ビルの出口からでてみると
おおて「もり」というだけあって、木がいっぱい。すてきだなあ、こんな
もりもりしたビルが増えるといいのに、東京。と思いました。     



小道にも、木々が。テクテク、東京駅のほうに歩く。



アスファルトの上に、虹が。二本(以上?)並んでいる虹のことを、
「ふくにじ」というそうです。それを初めて聞いたとき「福虹」と  
脳内変換されたのですが、複数の虹と書いて「複虹」だそうです。 
レールのような、末広がりの八の字のような虹でした。      




東京駅では新幹線のチケットを求めて長蛇の列が。
もうゴールデンウィーク、始まっているのか・・。
皆さん、よい旅を。              




夜はNHKでドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ」の放映がありました。  
富司純子さん、お美しかったですね。橋爪功さんも飄々として。  
秋元才加さん、ファンになってしまいました。私も絵描きとして  
かかわったことで、例えば小道具を揃えるひと、だけでなくセットに
並んだ小道具の作者、などなど、あ!うちのが写った!と喜んだり、
「ああ、一つの番組に本当に沢山の方が関わってるんだ」と思う。 
番組がおわって、スタッフ視点で「ご視聴・感謝!」と言いたく  
なり、視聴者としては「続編!続編がみたい!」と思いました。 :) 







伊藤ゴロー「紅雲町珈琲屋こよみ」サントラのジャケットに切り絵








伊藤ゴローさんが制作なさったNHK特集ドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ」オリジナルサウンドトラック
番組放送日と同じ4/29より、iTunesなどで配信中。再生アイコンには辻恵子が同番組のために制作した
切り絵が登場しています。手ぬぐいと同じく、スガデザイン事務所がデザイン。リリース元は、NHK  
Publishing, Incです。CDではありませんが、CD等のジャケットとしては5回めのお仕事です。   

                     → 伊藤ゴローさんのホームページでの情報
                       → NHK出版のホームページでの紹介記事

              ★→ iTunesでのダウンロード(ご購入)はこちらからどうぞ。





2015/04/28

切り絵のミス・コンテスト、音楽のチカラ、明日は紅雲町〜放送日






切り絵、数パターンつくってみて、美人コンテスト的なことをする。
さいしょに作ったコが選ばれました。選ばれたのが誰かは、10月に 
スタイルアサヒ」の表紙で分かります。笑。お楽しみに ***  



こちら!の方を、選びました。 → スタイルアサヒ10月号






製作中に聞いていた音楽、メモ。やっとサウンドクラウド(上の 
音源が聴けるサービス)で、1曲リピート再生する方法を覚えた。 
表紙の絵、ということもあり、よし!今日つくるぞ!と覚悟を  
決めてから、まず何をした、ってヘッドホンをつけて、音楽を  
聞いたのでした。エネルギーをチャージするように。音楽家って 
すごい、偉大だわ、と思う。絵や藝術は作らない、見るだけ、と 
いう方がそれらを見るときの気持ちは、私自身はそうではないので
想像しづらいのだけど、絵にもこんなふうに(音楽のように)、 
なにかしらのチカラがあるとしたら素敵だな、と思う。    


日中はとても暑かった。春はどこへいった。夏のようだ。そんな
ときに聞きたくなったのは、Twigs & Yarnのアルバムだった。 
けだるい、ただようような感じの音。数年前に、初めてライブ・
ペインティングならぬライブ・カッティングをした音楽イベント
                   ↓

…で、トリをつとめていたのが彼ら。そのイベントのすぐ後に開催
した個展「ある。」でも会場でずっとかけていたな。夏の思い出
なのかもしれない。*イベントは8月、個展は9月。ちなみに、 
先に紹介した(というかメモした)曲は彼らのサウンドクラウド
でシェアされていて知りました。              



アルバムジャケットはなんと、手作りで貼り絵?
柄が、一枚一枚ちがうのです。すてきです。  




終演後の記念写真。懐かしい写真。*左から二番目と四番目が
Twigs & Yarnの御二人です。右のチューチュートレイン編成で
並んでる3人の一番奥が私です。             



ところで!



ツイートしまくっていますが、いよいよ、明日、ドラマ「紅雲町
珈琲屋こよみ」がNHK総合で夜7時半から放送されます!そして
iTunesでは、伊藤ゴローさんが制作したオリジナルサウンド   
トラックが配信開始。ぜひぜひ。よろしくお願いいたします。 


富司純子さん演じる主人公・お草(そう)さんが営む店の看板や
小道具に私の切り絵や文字が見られるかも、サウンドトラックの
ほうはジャケットといいますか、再生アイコンに切り絵が。  




大きなポスターを貼らせていただいた店主さんたちにも感謝。 
@ 橙灯旅ベーグルcafé NOMAD古道具Negla。私が    
頼んだのではなく、おそらくオカズデザインさん経由ですが、 
cafe+gallery芝生にも貼っていただいているそうです。貼って  
頂いた店の一つ、再訪したら、(冗談半分で、でしょうけど) 
手を合わせ拝んで帰る人がいた、と教えてくれました。    
富司さんの、たおやかなほほえみ。菩薩っぽいのかもしれない。
私は試写会でもう観ているのですが、ああ、いよいよだなあ。と
スタッフ側の視点でドキドキです。第二弾もあるといいのに! 
などと、放送前から思っています。*一晩だけのドラマです。 
お見逃しなく!                      








2015/04/26

サンマさんと、サザエさん






本日の夕食は、サンマさんと、サザエさんが主役です。




2015/04/25

淡い色のグラデーション





下町の路地裏、グレーのトタン壁をバックに、淡い色のグラデーションが綺麗でした。




2015/04/24

遊女のようなチューリップ






廓(くるわ)の遊女を想った景色。チューリップといえばオランダ、という
こともあってアムステルダムのレッド・ライト/飾り窓のことも思い出す。






2015/04/23

路地裏の熟睡猫





\くーくー/



\すーすー/

下町の路地裏の居酒屋の猫、この日は路上で熟睡中でした。




毛足が長いのか指の第一関節が白い毛に埋まる。なんて柔らかいんだろう。すてき。
もっと遊びたかったけれど、安眠妨害しないように、そっと触って退散。     











2015/04/22

カモシカで、シープ展。雲に蛍光灯。







久しぶりに向かった場所への道、ちがう角を曲がって、迷うとこでした。
お寺の竹林には、青々とした新芽や・・・              




にょきっ!と生えるタケノコが見られました。迷い道も、わるくない。




ツツジがきれいに咲いていました。東京では桜の盛りは過ぎたけれど、
東北あたりでは綺麗に咲いているみたい。縦長のニッポン。     



目的地・カモシカに到着。SEEP展示会へ。店主のお一人とは、かなり前にある本
ご一緒して以来、ばったりお会いしたり、昨年、お店がある地・茅ヶ崎での2人展の時
見にいらしてくださって、再会したり。やっと作品(おようふく)拝見できました。

カモシカで、シープ(羊)って、と思ったけど、 SHEEP じゃなくて SEEP でした。

たまたま、ひさしく会っていなかった女友達にもばったり会って、つもる話をする。
昨年の欧州旅のこととか。約束もしないで、どっかでばったり会って、昨日も会った
みたいに同じ歩調で話せる人たちがいて、その距離感ぜつみょうで好い。     




ちなみにカモシカは、ドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ」のトータルコーディネートや 
フードディレクションを手がけたOKAZ DESIGN)のアトリエ・展示スペース。

ドラマの撮影でも登場したコーヒーカジタの豆があり、わー、欲しい!となるも、 
つい昨日あたらしい豆を買ったばかりなので、ぐっと堪える。皆様は是非。    
かわりに、ガレットを手に入れて帰りました。わくわく。            




帰り道、駅から見えた夕焼けをガラス越しにパシャリ。
まるで雲に蛍光灯がついてるみたいな景色でした。  





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