2016/01/20

クリさんの本・水彩絵の具の蘇生







朝の光景。以前手に入れた本をパラパラと読む。文化学院の大センパイでもある
アニメーター・久里洋二さんの本「ボクのつぶやき自伝 @ yojikuri」。2012年 
刊行の時点で84歳ということは、年は御年・88歳か。末広がり。表紙の写真を
撮ろうと広げると、富士山のような素敵な末広の影ができた。        


ボクのつぶやき自伝―@yojikuri

今、私が手がけている仕事のおかげで
前よりも本の内容を身近に感じる。 
たとえば、最初の方のページの一文:



"短編アニメの良し悪しは音楽が八十%、アニメが二十%みたい。
僕の作った『人間動物園』は武満徹さんの音楽によって、   
世界各国で受賞できたようなものです。"           


ーーという言葉などは、その上にアグラをかくことはしません
(=私も良いもの作りたい)が、我らの武満徹(←比喩)も又、
素晴らしい音楽を作る方なので、「そっかあ、よかったあ」と
安心したりして。                    

本を読むときの巡り合わせというのは、こんなふうに    
読み手の受け入れ体制と、書き手が伝えたいこととの    
タイミングがバチッと合うと、きもちがよい。       

*後日追記:「我々らの武満徹」=「とと姉ちゃん」
主題歌の宇多田ヒカルさんのこと。

*そして、この更新をした日はまだ始動して    
いませんでしたが、その曲「花束を君に」の  
ミュージック・ビデオの絵も私が制作しました。








今日は仕事を始める前に、植木鉢の上に置いている、
オリーブ(キャラクター)のフィギュアというか、 
おもちゃを塗り直しました。雨風にさらされて、  
すっかり裸ん坊になって寒そうだったので、    
アクリル絵の具で服を着せてあげました。     



おニューのワンピース、気に入ってもらえたかしら。 
どこぞで拾った別府のキューピーと、いただきものの 
陶の作品も一緒です。この植木鉢には、友人の結婚式で
頂いた引き出物のチューリップが植わっています。  


春には芽を出すね。顔を描いたせいで、
「芽を出す」というよりツノを出す、と 
ならないかしら、とも思う。何色の花を
咲かすのか、今から楽しみです。   





くじ付きの年賀はがきの当選番号が発表されていたのでチェックすると、 
今年は切手シートが一枚あたりました。山本さん、ありがとうございます。
郵便局で頂いた年賀入れの箱、うっかり上に乗って少し潰してしまった。 
中身がカラだと、潰れる=しっかり詰まってれば潰れない。ってことだな、
などと哲学してしまう。空箱の中に頂いた年賀状を、しっかり詰めました。




切り絵を作ることが多くて、あまり出番がない絵の具、
中には干からびさせてしまったものも。画材を無駄に 
してしまうのは罪悪感この上ないので、水彩えのぐを 
水で蘇生したりする。上の写真のチューブをハサミで 
切って、中身を外に出し、水に漬けておく。よく練れば
元通り。よく、「計画を練る」とか言うけれど、練る、
というのは、複数のものが、違和感ない位に、こなれる
ってことなんだなあ、と、二色の絵の具を混ぜつつ実感
した。進行中のプロジェクト、主に今日は紙を塗った。
サイズを変えたくない紙なので、いかに"水ばり"(紙を 
濡らし端をテープでとめて→ 乾いた時にぴん、とさせる
作業)をせず、かつ、紙を平坦に保ったまま塗れるか? 
あれこれ試して、最終的に紙にアイロンしてみたり。 
真面目にやってんだけど傍目に可笑しい感じでした。 

*後日追記:プロジェクト=連続テレビ小説「とと姉ちゃん」







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